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すぐ症状がおさまる治療はありません

症状がすぐ治まる薬ありますか?と尋ねる患者さんが時にいます。gdmクリニックは対症療法(症状を薬で抑える)ではなく、栄養欠損を是正し根本的に症状を改善させる根治療法を行っています。薬で手っ取り早く症状を抑えたいのでしたら、薬物療法をメインに診療しているところを受診していただかなくてはいけません。
症状をすぐ抑えることができる薬というのは、切れ味のいい強い薬なのですが、強い薬には強い副作用を伴うことが少なくありません。薬というのは、本来行われている細胞の分子のやり取りを無理やり違う反応に変えるものですから非生理的ですから多かれ少なかれひずみが生じます。また心療内科系の薬には依存性があったり、断薬症状が強く一度飲みだしたらなかなかやめることが難しい薬もありますので、安易に薬に頼らない方がよいかと思います。一方、高血圧の薬を飲みたがらない人が多いのは問題です。「血圧の薬は、飲み始めたら一生飲まないといけないので飲みたくない」、という人が結構います。肥満が原因で血圧が高くなっている人は、内臓脂肪を落とせば血圧も下がることがありますので、そういう場合は薬を止められます。高血圧の治療は、血管に負荷がかかり動脈硬化、脳出血、腎機能低下などの合併症を防ぐことが目的なので、高すぎる血圧に対しては薬を飲んだ方がメリットが大きいです。薬物療法をする場合は、飲まないデメリットと飲むメリットを天秤にかけてメリットが大きい場合は薬をちゃんと飲むことをお勧めしています。