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間違った糖質制限

今糖質制限ブームです。しかし、糖質制限をする必要のない人までもがブームに乗って偏った糖質制限をしています。糖質はタンパク質、脂質とともに3大栄養素です。エネルギーを効率よく産生してくれるのは糖質です。成長期の子どもやアスリート、肉体労働する人には糖質は欠かせません。家で座ってじっとしている人は当然あまり糖質を摂る必要はありません。一方、肥満で血圧や血糖値が高い人は脂肪を減らすために糖質をある程度制限しないといけませんが、全く摂らないというのはだめです。
一言で糖質と言ってもいろいろと種類があります。単糖類(ブドウ糖や果糖)・二糖類(砂糖や麦芽糖)は吸収されやすいので血糖が急上昇します。血糖が急上昇するとインスリンが多く分泌され脂肪合成が進み肥ります。多糖類(米などに含まれるデンプンなど)は酵素によって単糖類や二糖類まで分解されて吸収されるので消化吸収に時間がかかりますので、単糖類や二糖類よりも肥りにくい糖質と言えます。
タピオカを飲んだので白米を抜いた、朝食代わりにジュースを飲んでいる、夕食では白米を食べないが九時ごろお腹がすくので菓子パンやお菓子を食べる、といった変な食生活の人が少なくありません。まず基本となる食事を優先すべきです。何か甘いものが食べたいなら運動してカロリーを消費して食べればいいのです。
極端な糖質制限をするとエネルギー不足となり体蛋白を壊して糖に変えようとしますので、タンパク質不足になってしまいます。患者さんには、毎食白米を茶碗一杯とタンパク質のおかずをしっかり食べてくださいとアドバイスしています。控えるべきは砂糖の入ったお菓子、飲み物、菓子パンなどです。こんなことを言うと砂糖業界は「砂糖は脳のエネルギー源です」、とか言い出しますが、正しくは「ブドウ糖が脳エネルギー源」です。白米やイモを食べると酵素で分解され最終的にブドウ糖になりますので、砂糖を摂らなくてはいけないということは全くないのです。