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便潜血検査では大腸癌を3割見落とし

先日、便潜血検査では約3割の大腸癌が見落とされているというネットニュースを見かけました。便潜血の検査は便の一部を採取してそこに血液が混じっていないかを見る検査です。たまたま、血液が混じっていない部分を採取した、上行結腸などの便がまだ水様状態である部位では癌部分がこすれて出血することが少ない、といった理由で大腸癌があっても便潜血が陰性になることがかなりの頻度であるということです。
1か月ほどの間で、40代の患者さん2人から大きな大腸ポリープを認めました。数年放置していたら癌化するようなタイプのポリープでした。便潜血検査は陰性でも、やはり40歳になったら一度胃と大腸の内視鏡検査を受けおくのが無難かと思います。早期なら内視鏡で切除できます。