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免疫力低下の原因

新型コロナウイルス感染のニュースが毎日TV、新聞で報道されています。感染しやすい人は免疫力の低下している基礎疾患のある人や高齢者に多いと言われています。基礎疾患として糖尿病や高血圧のある人とよくTVで言われていますが、私はこの説明は間違っていると思います。高血圧の持病があっても基本的には免疫に影響はありません。降圧剤を飲んでいても免疫力は低下しません。糖尿病の人は確かに免疫力が低下し、易感染状態にあります。なぜかというと、糖がたくさん血液中にあふれているとタンパク質と結合(糖化、グリケーションとも言います)します。糖化したタンパク質は本来の機能を発揮できません。免疫細胞、抗体、酵素などはタンパク質でできていますので、これらに糖化が起きると免疫能も低下してしまいます。
その他免疫力が低下する原因としては、高齢者、膠原病や臓器移植後などで免疫抑制剤を飲んでいる人、抗がん剤治療を受けている人、仕事が忙しくストレスが多い人、などが免疫力が低下しています。高齢者は、肉などのタンパク質の摂取量が少なくなっているうえに、タンパク質の異化が亢進し同化が低下しているのでタンパク質不足に陥っている人が多いです。ウイルスなどと闘ってくれる抗体もタンパク質でできていますので、タンパク質不足ですと免疫力が低下します。
免疫力を高めるためには、グルタミンを含むタンパク質やビタミンAをしっかり摂取すること、腸内細菌叢をよくすること、睡眠時間を確保すること、などが重要になります。