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こだわるすぎると逆に不健康に

「こだわる(拘る)」とは本来よくない意味で使われていましたが、今では「こだわりの料理店」といったように良い意味で使われることが多くなっているそうです。「こだわる」の意味は、小学館『日本国語大辞典  第二版』よりますと
①すらすらと行かないで、ひっかかったりつかえたりする。
②気にしなくてもいいようなことが心にかかる。気持がとらわれる。拘泥する。
③故障をいいたてる。わずかのことに理屈をつけて文句をいう。なんくせをいう。こだわりをつける。
④(②から転じて)ある物事に強く執着して、そのことだけは譲れないという気持を持つ。
食事にこだわりの強い人に実は栄養欠損の人が多いように思います。有機野菜、過度な糖質制限、玄米菜食、などにこだわりすぎると様々な栄養面での弊害がでてきます。自称健康おたくの人の多くは、変なこだわりがあるので食事にも偏りがでてきて、栄養欠損になる危険性が大です。逆に、適当な性格でなんでも食べる人の方が、血液検査データがよいことが多いです。
玄米はフィチン酸が多いので、亜鉛、カルシムなどのミネラルの吸収が阻害されます。菜食主義ですとヘム鉄、必須アミノ酸、ビタミンB12などが不足します。糖質制限をしすぎるとエネルギー不足になり体蛋白の異化亢進が起きてタンパク質不足になります。
人間は草食動物ではないので、肉、魚、卵、野菜などまんべんなく食べる方が栄養面では望ましいです。理想は、分子整合栄養医学的な血液検査の分析をして、不足している栄養素があれば、それらの栄養素を多く含む食材をたくさん食べるように心がけた食事にする、もしくはサプリメントで補充するのがよいかと思います。