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消化の重要性

食事で摂るタンパク質、脂質、炭水化物はそのままでは吸収できませんので、唾液、胃液、膵液などに含まれる消化酵素によって小さな分子に分解されて初めて小腸で吸収できるようになります。炭水化物はアミラーゼによってブドウ糖に、タンパク質はペプシンやトリプシンによってアミノ酸に、脂質はリパーゼによって脂肪酸とモノグリセリドに分解されます。
加齢、ピロリ菌感染による胃粘膜の萎縮、タンパク質の摂取不足などによって消化酵素の分泌量が減少します。加齢とともに、食が細くなったり胃もたれを感じたりする人が増えてきますが、健康や若さを保つ秘訣は栄養の消化吸収にありますので、唾液腺や胃粘膜を健全に保ち消化液を適切に分泌させることが欠かせません。そのためには、消化酵素や粘膜、粘液の材料であるタンパク質をしっかり摂取すること、粘膜の分化に欠かせないビタミンAや亜鉛を摂取することが重要になります。また、咀嚼することも重要なので歯周病や虫歯のケアも行う必要があります。