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キノコでビタミンD不足解消?

コロナの影響で先月までは緊急事態宣言がだされていたため、外出を自粛していた方も多いかと思います。日光にあたることで皮膚にあるコレステロールの一種がビタミンD合成されますので、家籠りをしているとビタミンDの合成量が落ちます。ビタミンDは、粘膜健全化、免疫能維持などに欠かせない栄養素で最近脚光を浴びています。ビタミンDがCOVID-19の予防や重症化防止に有効であるという報告もでています。その影響のせいか、昨日、車中でFMを聴いていたら「キノコを食べるとビタミンD不足が解消します」と農業関係者の人がキノコを食べることを推奨していました。たしかに、キノコ類にはビタミンDが含まれています。とはいえ、一番多く含むキクラゲでも100g中にビタミンDは40μgちょっとしかありません。しいたけだと100g中2μgちょっとしか含有されていません。血液検査で25OHVD(ビタミンDの貯蔵量)が30ng/ml未満ですと不足状態です。不足している方には、1日にビタミンDを100μg~200μg摂取していただきます。ですから、シイタケをちょっと食べたくらいでは、不足を補うには全く足りません。以外と食事だけで、細胞を理想的な栄養状態にするのは難しいのです。