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アトピー性皮膚炎の金太郎飴的治療

金太郎飴はどこを切っても同じ絵柄がでてきます。gdmクリニックを受診されるアトピー性皮膚炎の患者さんは、既に皮膚科で治療をうけています。よくならないので、いろいろな皮膚科を転々とされている方が少なくありません。お薬手帳を見せてもらうと、お約束のステロイド・プロトピック外用と抗アレルギー剤内服という金太郎飴的治療をどこの皮膚科でも受けています。治療にはガイドラインなるものがあり、まじめ?な皮膚科医はそれを厳守するのでどこの皮膚科を受診しようと治療内容は同じになります。私はひねくれものなのでガイドラインが正しいと思っていません。病理学、生理学、生化学、薬理学的に病態を治療方法を考えるように師匠に指導していただいてきましたので、一般的な皮膚科医とは違ったアプローチの仕方をします。そもそも皮膚科医はアトピー性皮膚炎は治すものとは考えていないようで、免疫抑制剤を使ってコントロールするものだと考え投薬をしているとしか思えません。
ストロイドはやめることを前提に使わないと、皮膚萎縮・副腎機能低下・皮膚免疫能の破たん・易感染性などの問題が生じて難治性になってしまいます。特に乳児によく見られる乳児湿疹は、亜鉛やビタミンAなどの栄養欠損が原因ですので安易にステロイドを塗らないことが重要です。乳児期にステロイドを連用するとそのままステロイドを塗り続けなくてはいけなくなる危険性が大です。皮膚炎の治療を受けてもよくならない場合は、違う角度からの診断・治療を受けた方がよいかと思います。