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栄養欠損以外の朝起きられない原因

朝起きられない中高生が最近よくgdmクリニックを受診します。小児科で起立性調節障害と診断され、昇圧剤を処方されるも効果がないと親御さんが言われます。今年は普通の起立性調節障害(鉄欠乏などによるエネルギー不足が原因)とは違う患者さんが多いように感じます。今年の春にコロナの影響で学校が休みになりましたが、コロナによる長期休校の後に登校できなくなっている生徒が多いのです。生活スタイルを問診すると、夜更かしをしてスマホを長時間見たり、夜遅くアイスなどの糖質を多く摂取したりしていること子が少なくありません。就寝時間が夜中の2、3時になれば、朝早く起きられなくなるのは当たり前です。私もそうですが、ゴールデンウイークや正月休みなどの長期休暇の後は仕事に行くのがおっくになります。何か月も学校が休みになれば、学校に行くのが嫌になってもおかしくありません。特に通学時間が長い子はそうだと思います。
スマホの光は脳を興奮させなかなか寝付けなくなります。また夜中に甘いものを食べると就寝中に低血糖になって朝を迎えるのでエネルギー不足になり起きられません。血液検査をしても目立った栄養欠損が見当たらないケースも最近ちょくちょく遭遇します。鉄欠乏がない場合は、夜更かしや夜の糖質摂取による低血糖などが朝起きられない原因と考えます。中には学校に行くのがおもしろくなく、夜中のスマホが生きがいという生徒もいるでしょう。
栄養欠損がないのに朝起きられない場合は、生活スタイルを見つめなおすことが何より重要だと考えます。受診される前に、今一度お子さんの生活スタイルがどうか観察してください。