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パーキンソン病

パーキンソン病は、振戦(ふるえ)・動作緩慢・筋強剛(筋固縮)・姿勢保持障害(転びやすいこと)を主な運動症状とする病気です。パーキンソン病は、大脳の下にある中脳の黒質ドパミン神経細胞が減少して起こります。ドパミン神経が減ると体が動きにくくなり、ふるえが起こりやすくなります。一般的な治療方法は、ドパミン神経細胞が減少するため少なくなったドパミンを補います。ドパミン自体を飲んでも脳へは移行しないため、ドパミン前駆物質のL-dopaを服用します。しかし、薬物治療をしていると、薬がだんだん効かなくなってきます。
ドパミンも当然栄養からできています。フェニルアラニン、チロシンといったアミノ酸を材料として鉄、ビタミンB群の力を借りて脳内で合成されます。ですから、これらの栄養素の摂取をすることは自前のドパミン合成を促してくれます。また、パーキンソン病の方は、チロシン、トリプトファン、メチオニン、システイン、グルタチオンなどのアミノ酸が低下していことが多いと言われています。グルタチオンが不足している場合は、グルタチオン点滴が症状の改善に役立つ場合があります。