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決め手は吸収量>喪失量

朝起きられない(起立性調節障害という変な病名をつけられます)、身体がだるい、すぐ疲れる、横になりたい、意欲が湧かない、気分が落ち込む、などの症状は鉄不足が原因であることが多いです。鉄の貯金が少なければ鉄を摂取することが症状改善のために必要なアプローチになります。ほうれん草やヒジキには鉄が多く含まれますが非ヘム鉄なので殆ど吸収されません。保険の鉄剤は非ヘム鉄なので吸収率が悪いですし、フェントン反応を引き起こして活性酸素を発生させますので胃腸障害が起きます。食事で赤身の肉をレバーを食べるのがいいですが、レバー100g食べてもヘム鉄の量は10mg程度です。症状を改善させるためには貯蔵鉄が増えなければいけません。男子は月経がないので鉄の貯金は比較的簡単に増えますが、月経のある女性は経血で鉄を毎月たくさん失うのでなかなか鉄の貯金が増えません。タイトルにも書きましたが、鉄の吸収量が月経や発汗などで失う量を上回らないと貯蔵鉄の値は増えません。ですから、含有量の少ない市販のヘム鉄や食事で少し多めに赤身の肉を食べたくらいではなかなか吸収量>喪失量にならないのです。とにかく貯蔵鉄を増やさないといけません。そのためには摂取するヘム鉄の容量が重要になってきます。