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着床しないのは栄養不足です

人工授精や体外受精をしても着床しなくて悩んでいる方が少なくありません。婦人科の腕が悪いのかというとそうではなく、母体の栄養状態が悪い・子宮環境がよくない・卵子や精子の質が悪い、などが主な原因です。人間の身体は栄養でできていますが、女性ホルモン、卵子・精子、子宮内膜も栄養でできています。受精するにはエネルギーが必要ですが、エネルギー産生するにもビタミンB、ビタミンC、アミノ酸、鉄などの栄養が欠かせません。この飽食の時代に栄養不足と言われてもピンとこないと思います。脂肪が多くついているから栄養が足りているというわけではないのです。細胞、組織のレベルで本来あるべき栄養濃度から逸脱すると、細胞・組織・臓器の代謝が悪化して、いい卵子・精子・子宮内膜やエネルギーが作れなくなるのです。
最近不妊治療をしているクリニックも患者さんにサプリメントを処方しているところがありますが、専門的な勉強をされていないせいか効果があまり期待できないものをだされています。いっそのこと、gdmへ紹介してくれたらきちんとした栄養処方をするのにと思います。早く人工授精や体外受精を成功させたい場合は、栄養療法の併用が有効です。