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がん患者は新型コロナワクチン接種後の抗体価が低い

がん治療を受けている患者はCOVID-19ワクチン接種後の抗体価が低く、2回以降の接種が健常者以上に重要になる、という報告が相次いでいるそうです。この理由として免役能が低下しているためとされていますが、免疫能だけの問題ではないと考えます。抗体の材料はタンパク質です。抗がん剤治療をすると、小腸にダメージが来て嘔気・下痢・食欲低下などの副作用が起きます。抗がん剤治療中の血液データではアルブミンが低下している患者さんが多いです。つまり抗がん剤治療によりタンパク質不足になっているのです。がんに負けないためにも、感染症にかからないためにもタンパク質が重要です。がん治療中の患者さんは、プロテイン、BCAA、グルタミンなどを使いながらアルブミン維持・小腸機能維持する必要があります。