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日本の「妊婦の厳しい体重管理」の基準がやっと変更に

日本産科婦人科学会が今年の3月、新たに「妊婦の体重増加指導の目安」を公表しています。妊婦検診でいつも体重増加のことばかりうるなく指導されるため、妊婦さんが体重増加を恐れて食事をきちんと摂らないことが問題だ、と今までもブログで何度も書きました。そもそも若い日本人女性は痩せすぎのために不妊、月経不順になっている人が多いのですが、それなのに、体重増加は5kgまでと一律に指導してきました。新しい目安では、普通体重の人は10~13kgの増加が推奨されているようです。さらにBMIが18.5未満の痩せの人は、12~15kgの増加が推奨されています。
赤ちゃんはお母さんからしか栄養をもらえません。内臓や骨の形成にはタンパク質が欠かせませんし、脳神経の発達には鉄やビタミンB群が必要です。妊娠中の栄養不足は赤ちゃんに様々な悪影響を与えます。栄養不足のお母さんのおなかにいると、栄養を多く吸収する肥満遺伝子にスイッチが入り、生まれてきた赤ちゃんは、将来太りやすくなり糖尿病や高血圧症などの生活習慣病を発症しやすくなります。また、お母さんからもらえる栄養がないと赤ちゃんが判断すると、早期に生まれてこようとします。つまり早産になります。早産だと臓器の成長が十分でないままの状態で産まれてくる危険性が高まります。
妊娠中に控えるべきは糖質であり、タンパク質・ビタミン・ミネラルはしっかり摂らなければいけません。