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身体はつながっています

今の診療科は臓器別に細分化されています。循環器、呼吸器、消化管、腎臓、内分泌、肝胆膵、婦人科、精神科、皮膚科というふうに。しかし、臓器は独立して機能しているわけではなく、脳や消化管の影響を受けています。病気のある臓器だけを診て治療してもうまくいきません。婦人科や皮膚科の病気は特にそうです。また、不調の原因は細胞・組織・臓器の栄養不足が背景にあるので、ここを是正しないことには根本的な問題解決にはなりません。今、医療現場で行われている治療の殆どは薬による対症療法です。対症療法なので薬をやめると症状が再燃しますし、薬はむりやり化学的な反応を引き起こして症状を抑えるので副作用が伴います。お困りの症状は薬でなんとかコントロールできても、薬の副作用で他のところに歪が来ることもよくありますが、その臓器しか診ない医師は、私の専門分野じゃないので他の科で相談してくれ、ということになります。
私が師匠から教えていただいたのは、病気がある臓器だけを診て治療せず身体の営みを考えてアプローチする、というものでした。師匠は内科、婦人科などのメジャーな疾患だけでなく整形外科や眼科の疾患についても病気の成り立ちをよく知っておられました。医学書では得られない情報をいつも教えてくださいました。分子整合栄養医とは、臓器に捉われず疾患の生化学的な成り立ちを考えて治療をしています。根本的に病気を治したいとお思いの方は是非ご相談ください。