blog

フコイダンによるがん治療

フコイダンはコンブ・ワカメ・モズクなどの海藻類に含まれる硫酸化多糖類です。免疫増強・がん細胞のアポトーシス誘導・血管新生抑制・抗アレルギーなどの働きを有しています。全国でフコイダンによるがん治療を行っている施設があります。gdmクリニックでもフコイダンをがん治療に使っていますが、使うフコイダンは低分子ではなく高分子のものでなくてはいけません。栄養素は基本的に消化吸収がよい低分子のものを使うのですが、フコイダンの場合は逆で、高分子のまま腸のパイエル板表面のM細胞に取り込まれることで効果を発揮すると考えられています。ただ、フコイダン単独ではがん治療はうまくいきません。貧血や低アルブミンの是正、フコイダンとFK-23菌の併用、ビタミンA・Dによる分化誘導、高濃度ビタミンC点滴などを組み合わせて行う必要があります。