量が重要

栄養療法で治療効果をだすためには不足している栄養素の摂取量が重要になります。このことを専門的に言うと「容量依存性に効果を発揮する」、「ドーズ・レスポンス」、などになります。朝起きられない・疲労倦怠感が強い・妊娠しない、といった症状を早く是正しようとするには、細胞や組織の本来あるべき栄養濃度に戻すことが必要になります。栄養濃度が正常に近づくと、細胞や組織の働きが正常化してきて症状が改善されていきます。
血液検査でタン白質の摂取量が少ないですね、と指摘すると、「肉は食べていますけど」と言う人が多いです。しかし、肉を数切れ食べただけでは足りません。食べる量が適切でないといけないのです。１か月の給料＞１か月に使うお金（食費・スマホ代など）にならなければ貯金が増えないのと同じように、鉄などの栄養素も摂取量（食事・サプリ）＞喪失量（経血や発汗）・需要量（骨の成長、粘膜の材料など）にならなければ鉄の貯金は増えません。サプリメントもヘム鉄などは市販のものは含有量が極端に少ないので飲んでも鉄の貯金は増えませんので、治療用の栄養素を摂取していただく必要があります。自己流でネットでサプリメントを購入されるのはお勧めできません。