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究極のアンチエイジング

女性の多くはアンチエイジングに興味をお持ちで、既にもう何か実践されている方も少なくないと思います。エステに通う、高級化粧品を使う、美容クリニックでレーザーなどの治療を受ける、サプリメントを飲む、など人それぞれのやり方があるかと思います。男性でも美意識が高い方はプラセンタ注射や高濃度ビタミンC点滴をされに来ています。しかし、本当のアンチエイジングを理解できている人は少ないのではないでしょうか。
老化の一番の原因はタン白質不足です。加齢とともにタン白質の異化亢進(壊される)のスピードが速くなります。皮膚、内臓、血液、酵素、抗体など身体のすべてはタン白質が欠かせません。人間の細胞は20種類のアミノ酸から成り立っていますが、そのうち9種のアミノ酸(必須アミノ酸)は体内で合成できないので食事から摂取することが必須です。必須アミノ酸のバランスが一番いいのが卵です。次に魚、肉になりますが、大豆はかなりプロテインスコアが悪いので卵と同じグラム数食べても利用効率は5割ちょっとしかありません。またビタミンA、亜鉛、ビタミンB群などの皮膚の健全化に欠かせない栄養素も動物性食品の方に多く含まれています。ビタミンAなどの栄養を全身に運ぶトラックもタン白質でできているので、タン白質をちゃんと摂らないとすべての栄養のデリバリーがうまくいきません。つまり、タン白質を積極的に摂ることが究極のアンチエイジングなのです。
タン白質の摂取と並行して行うべきなのが抗酸化アプローチです。活性酸素は細胞を傷つけ発癌や老化の原因になります。活性酸素を消去する栄養素は、ビタミンC、ビタミンE、カロチノイド、グルタチオン、チオクト酸などですので、これらの栄養素の摂取も欠かせません。肌質をよくする栄養素としては、ビタミンA、亜鉛、ビタミンC、ビタミンE、ヘム鉄、コンドロイチンなどが重要です。ビタミンCを25g~50g点滴する高濃度ビタミンC点滴もお肌のコラーゲン合成やシミの軽減、免疫能アップなどに有効な治療方法です。
表面的なことにばかりとらわれず、どの栄養が細胞維持に必要かを勉強すれば自ずと行うべきアプローチが分かってくるはずです。アンチエイジングについて詳しくお知りになりたい方は、私の書いた「肉食女子の肌は、なぜきれいなのか?」を是非お読みください。帯は女優の中谷美紀さんが書いてくださっています。