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エンジオール基が世界を救う

ビタミンCは、C=C結合の両端にそれぞれヒドロキシ基OHがついた構造体であるエンジオール基を有する物質で、これが強い還元作用(抗酸化力)を発揮してくれます。40年以上前に私の師匠は、ライナス・ポーリング先生に師事し分子整合栄養医学を学ばれました。ライナス・ポーリング先生は、人間はビタミンCを産生できない、ストレスによって副腎でのビタミンCの需要が亢進する、などの理由で従来のビタミンCの摂取量よりもかなり大量の摂取を提案され、「エンジオール基は世界を救う」と述べられています。
肌の老化(シミ、深いシワ)、動脈硬化、白内障、などは活性酸素が主な原因です。癌もDNAが活性酸素によって傷害されることが発症の因子になっています。癌の治療や再発予防にもビタミンCが有効で、50~75gのビタミンCを点滴することで癌細胞の増殖を抑制してくれます。
動物はブドウ糖からビタミンCを体内で産生できますが、ヒトやサルは合成できませんので、食事やサプリメントから摂取しないといけません。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、ビタミンCの食事摂取基準は、成人(15歳以上)における推奨量が100ミリグラムとなっていますが、こんな量では全く足りません。摂取基準量とはこの量を下回ると栄養不足による疾患(ビタミンC不足で以前は壊血病を発症)を発症する危険性がありますよ、と言う意味に捉えた方がよいです。ビタミンCを産生する動物のなかには1日に10g産生しているものもいるそうです。ヒトと同じくらいの体重の動物で5g前後産生していると言われているので、ヒトも1日5gは摂取した方がよいと考えられています。ビタミンCの必要量は個人によってかなり差があり、副腎疲労・癌・アトピー性皮膚炎・ストレスの多い人などは5gでは不十分です。ビタミンCの摂取量の目安は腸に相談するのがよいです。ある一定量超えると腸で吸収できなくなり下痢します。下痢する寸前の量がその人に必要なビタミンCの量と考えます。