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保険の鉄剤を飲めばいい

gdmクリニックを受診される方の多くは、お困りの症状・病気についてすでに他の医療機関を受診し相談されています。うつ症状、不登校などで心療内科や小児神経科を受診すると抗精神薬(SSRI、SNRI、NaSSAなど)をもれなく処方されます。うつ症状の原因の多くは脳に必要な栄養不足です。しかし、こういうことは医学部では教えられていないので分子整合栄養医学を医学部卒業後に自分で勉強した人しか知りません。セロトニン合成にはアミノ酸・鉄・ビタミンBなどの栄養が必要です。決して薬からセロトニンが作られることはありません。鉄にはヘム鉄と非ヘム鉄があり、保険で処方されるのは非ヘム鉄です。保険の鉄は活性酸素を発生させて胃腸粘膜を傷害しますので、胃痛・嘔気・下痢・便秘などの胃腸障害がでます。身体にとってあまり宜しくない栄養なので非ヘム鉄は吸収されにくいです。ですからフェリチンがなかなか増えません。ヘモグロビンは基準範囲内に改善してもフェリチンが増えないと、気分の落ち込み・倦怠感などの症状は改善されません。しかし、分子整合栄養医学を学んでいない医師は、「鉄欠乏なら保険の鉄剤を飲めばいい」と患者さんに言います。
生理のある年代の女性の殆どは鉄が不足しています。補充すべきは肉や魚に含まれているヘム鉄です。しかし食事だけではなかなかフェリチンが増えませんので、治療用のヘム鉄の摂取が必要になります。ただ間違ってもキレート鉄は飲まないでください。