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更年期と間違えやすい鉄欠乏

めまい、倦怠感、気分の落ち込み、イライラなどの症状がでると女性の多くは更年期かもと思う人が多いようです。gdmクリニックでもこれらの症状で婦人科を受診し女性ホルモンの検査をしたけれど「更年期ではない」と言われた、という方が結構受診されます。血液検査をすると鉄欠乏である場合が大半です。更年期の症状と鉄欠乏の症状は非常によく似ており、ホットフラッシュ以外は同じと言っていいです。最近TVでフェリチンの話題をよくとりあげるので、患者さんもそれを知っており婦人科で検査するときに一緒にフェリチンも測定してほしいと医師に頼む人も少なくないです。しかし、婦人科医はフェリチン値の意味を理解できていなので基準範囲に入っていれば「鉄欠乏ではありません」と診断してしまいます。また基準値以下になっていた場合でも、処方するのは保険の鉄剤なので、鉄からでる活性酸素の影響で胃痛・嘔気・下痢・便秘などの副作用が出る人が多く内服中止してしまいます。また保険の鉄剤は吸収率が悪いのでフェリチンがなかなか増えてくれず、症状の改善につながりません。症状改善には活性酸素を発生させず吸収率のいいヘム鉄の摂取が欠かせません。
更年期様の症状でお困りの方はご相談ください。