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起立性調節障害という診断名の弊害

朝起きられない児童・生徒さんが多いです。最近特にこの症状でgdmクリニックを受診される方が増えています。先日も朝起きられない・めまい・倦怠感などの症状で東北地方から受診された生徒さんがいました。紹介されてgdmクリニックを受診したと問診票に書いているので、どなたからですか?と尋ねると「通っている学校の先生です。同じ学校に通う生徒さんが同じような症状で困っていたけれどgdmクリニックを受診して劇的によくなったと聞いたんです。」とのこと。この生徒さんの場合、地元の小児科で起立性調節障害と診断され昇圧剤を処方するも改善なし。小児科で耳鼻科受診を勧められ受診するも耳鼻科的に異常なし。あげくのはてに心療内科を受診させられたとのこと。どの医療機関を受診しても説明にしっくりこなかったそうです。間違いの第一歩は「起立性調節障害」という診断名です。ブログに何度も書いていますが、「血圧の低下」、「自律神経の乱れ」が起きられない真の原因ではありません。エネルギー不足・脳に必要な栄養素の不足が真の原因です。エネルギー不足の原因には鉄欠乏エネルギー産生低下や機能性低血糖症などがあります。しかし、これらは保険病名には存在しません。医学部や研修医の時に教わらない内容ですので、普通の医者は知らない病態です。いくら全国の大学病院や大病院を受診しても診断結果は同じです。目先を変えないと治るものも治りません。人間の身体の仕組みを考えれば、答はすぐでるのですが、教科書・医学書が正しいという固定概念のもと診療していてはいつまで経っても正解にはたどり着けないのです。
朝起きられない・だるい・めまい・集中力の低下・頭痛・気分の落ち込み・思考力低下などは栄養の需要が亢進する思春期によく見られる現象です。こういった症状は保険診療では改善させられません。起立性調節障害と診断され治療を受けるも改善しない方は是非ご相談くださ。