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鉄欠乏・甲状腺機能低下症・更年期障害の合併

アラフィフ(45歳~55歳)女性の多くは何らかの不調をかかえています。一番の原因は卵巣機能の低下=更年期に入るからです。この時期に体調不良が起きると多くの女性は更年期かと思い産婦人科を受診します。しかし、ホルモンの数値はまだ更年期になっていない人も結構います。その場合に次に疑われるのが甲状腺機能低下症です。甲状腺機能が低下すると、更年期と同じような倦怠感や意欲の低下などの症状がでます。しかし、甲状腺機能低下である頻度は低く、多くの人は甲状腺機能も異常なしと診断されます。最終的に辿り着くのが分子整合栄養医で、倦怠感や気分の落ち込みなどの犯人が鉄欠乏だったということが判明します。しかし、まだ栄養療法の認知度は低いので栄養療法医に辿り着ける人は少ないのではないかと思います。
倦怠感を主訴に少し前に受診された患者さんですが、内分泌内科で甲状腺機能低下症を指摘されており、婦人科では更年期障害を指摘されていましたが、gdmクリニックの検査で著明な鉄欠乏が判明しました。つまり3つ原因を併せ持っていたわけです。一つの原因だけでもしんどいのに、3つも合併していたとなるとかなりの倦怠感だったと思います。今では甲状腺ホルモンの補充、エクオールの補充、ヘム鉄の摂取で体調はよくなっています。