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絞れません

朝おきられない子(起立性調節障害という病名がつく)の治療は1~2種類の栄養素で済みます。しかし、不妊治療の場合はかなりの栄養素を摂取していただき必要があります。葉酸を含んだビタミンB群は必須です。エネルギー産生アップ、子宮内膜改善、卵巣機能改善それぞれに必要な栄養素が違いますので4~6種類飲んでいただくのは当たり前です。栄養状態が悪い、卵巣機能が低下している場合はもっと飲んでいただく必要があります。しかし、こんなに飲めないので1種類に絞ってもらえますか?と聞いてくる患者さんがたまにいます。目的がそれぞれ違うので全部摂取しないとなかなか妊娠しにくいので、1種類だけ飲んでも効果は期待できないのでそれなら飲まない方がいいです、とお断りします。
卵管、精子などに問題がある場合は顕微授精に頼らないといけませんが、卵管・精子に問題がないのに顕微授精を何度もしても着床しないのは栄養状態が悪いからです。妊娠前・妊娠中のお母さんの栄養状態が赤ちゃんの人生を大きく左右します。私は不足していない栄養素の処方はしません。処方案に何種類もの栄養素が書かれるのは栄養欠損が著しいからです。とにかく不足しているものは全て摂取されることをお勧めします。