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メラトニンで卵子の質向上

産婦人科ですでに不妊治療をうけているもののなかなか妊娠しないという患者さんがgdmクリニックを受診されることが多いです。タイミング→人工授精をしてもなかなか妊娠しない場合、体外受精を勧められます。そういう方の中にメラトニンのサプリメントを処方されている人がいます。メラトニンは脳の松果体で産生される睡眠ホルモンです。このメラトニンは卵胞液中にも高濃度の存在しており、抗酸化作用によって卵子を活性酸素を保護しています。メラトニンの投与によって卵子の質が改善し受精率が上昇することがわかっているので産婦人科で処方されるのでしょう。
当たり前のことですが、メラトニンも体内で栄養から合成されますので、メラトニンをわざわざサプリメントで摂らなくても、メラトニン合成に必要な栄養素を摂取しておけば大丈夫です。メラトニンはアミノ酸・鉄・ビタミンB群・マグネシウムなどを材料として体内で合成されています。栄養療法を併用した患者さんが妊娠しやすいのは、こういった基本の栄養素をしっかり摂取されているからです。