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成長期の気分の落ち込み

成長期に気分の落ち込みがみられる児童・生徒がいます。医療機関を受診すると「うつ病」と診断されることが多いです。そして処方される薬は向精神薬ですが、殆どの場合効果がありません。逆に副作用で調子を崩すケースが多いです。
起立性調節障害に関するブログをたくさん書いていますが、朝起きられない原因はエネルギー不足です。成長期に骨・筋肉・血液が作られるのに大量の栄養が使われ、成長期の児童・生徒は大なり小なり栄養欠損状態に陥ります。脳は栄養の閾値が狭く、脳に必要な栄養素が不足すると、セロトニンやドーパミンなどの合成がスムースに行われなくなり意欲の低下・気運の落ち込みなどの精神症状が出現します。分子整合栄養医学の世界では当たり前の話ですが、小児科・内科・心療内科の医師の殆どはこのことを知りません。
イジメや大きな精神的ストレスなど思い当ることがあれば、原因を取り除くのが一番の治療ですが、そういったことに思い当たることがないのに気分の落ち込みなどの精神症状がある場合は、成長期の栄養欠損を疑うべきです。単なる脳の栄養不足が原因であれば比較的早期に改善しますので是非ご相談ください。