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軽装富士登山

コロナが落ち着きインバウンドが戻ってきたこともあり、外国人の富士登山者数が増えているようです。去年のニュースで外国人の富士登山者の軽装がよく問題になっていました。サンダル、短パンといったビーチ感覚で登山する人が多いのには呆れます。夏といえども標高の高い山の天候は厳しいです。2024年の富士山の夏山シーズンでは、軽装登山による死亡者数が前年と比べて3倍に増加したそうです。
gdmクリニックに不妊治療目的で受診された患者さんの多くは栄養欠損が著明です。殆どの方は私の処方案通りに栄養素を摂取されますが、中には「1種類だけ選んで」とか「予算月1万円以内で」とかと言う人がいます。ボロボロの栄養状態でしかもタイムリミットが近い年齢の方がそういうことを言うと「こんな血液データで妊娠しようとするのは、軽装でヒマラヤや富士に登山するのと同じくらい危険なことですよ。」と注意します。
栄養欠損状態で妊娠しようとしてもなかなか妊娠しません。かりに顕微授精で妊娠できたとしても早産のリスクが高くなります。赤ちゃんはお母さんからしか栄養をもらうことはできないので、栄養欠損ですと神経・皮膚などの成長がスムースに行かない危険性があります。また産後の母体にも影響がでます。栄養欠損による産後うつや体調不良のリスクが高まります。赤ちゃんに栄養をあげらる期間は限定されています。コストのことはいったん度外視して、食事と良質なサプリメントできちんと妊娠出産するための基礎栄養力をつけてください。