今年中に妊娠したい

身体がだるい・朝起きにくい、という主訴で受診される女性の方が多いです。ある患者さんは子宮内膜症でジェノゲストを内服していました。ジェノゲストとは閉経と同じような状態する薬で、偽閉経療法といいます。この患者さんは３０歳くらいだったので、「もし将来的に妊娠を考えているならまずはジェノゲストをやめて生理が来るようにしないといけませんね。」と私が言うと「今年中に妊娠したいです」と能天気な感じに言われました。ジェノゲストをやめてきちんと生理が来るかどうかも分かりません。また、食生活と血液データも妊娠できるようなデータではなかったので、私は「無理です」とつい即答してしまいました。
先日もブログで軽装富士登山のことを書きましたが、妊娠には準備が必要です。妊娠し10か月赤ちゃんを子宮内で育てられるだけの基礎栄養力をつけておかないといけません。簡単に妊娠できると思っている女性が意外を多いのには驚きます。
妊娠前・妊娠中の母体の栄養状態が赤ちゃんの一生を大きく左右すると言っても過言ではありません。妊娠を考えている方は、まずは分子整合栄養医学的な血液検査をお受けになることをお勧めします。