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妊娠を希望されているのに、問診票に喫煙・飲酒していると書かれる方が時々います。喫煙本数も1日20本となかなかの本数だったり、飲酒も缶チューハイ3本となかなかの量だったりします。結構な飲酒量ですね、と私が言うと「無糖です」と無糖をアピールしてくる人がいました。そういう問題じゃあないんすよ、アルコール摂取が問題なんですわ、と心の中でつぶやいてしまいます。別の患者さんに、「妊娠を考えているなら禁酒ですね」、と伝えると「えっ、お酒飲んだらいけないんですか?」と驚かれた人もいました。ビールやチューハイの缶に「妊娠中や授乳期の飲酒は胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります」と書いてあるでしょ、と言うと「はっ」と気づいた表情になり「あっ、そっか」と納得されていました。
喫煙していると妊娠しにくいですし、妊娠しても早産、低出生体重、胎児発育遅延、SIDS(乳幼児突然死症候群)などのリスクが高まることが知られています。また妊娠中にアルコールを飲むと、アルコールとその代謝産物であるアセトアルデヒドが胎盤を通過し、胎児の細胞の成長や発達を障害しますので、胎児発育遅延・精神遅滞や多動などの中枢神経障害などのリスクになることが分かっています。
赤ちゃんにとって妊娠中の環境が将来を大きく左右しますので、妊娠を考えられている方は、禁酒・禁煙を行うのは当然です。禁酒・禁煙はもちろんのこと、赤ちゃんの健やかな成長に欠かせない各種栄養素(タン白質、鉄、ビタミンB群、亜鉛、ビタミンDなど)をしっかり摂取することをお勧めします。
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