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起立試験はどうでもいいです

朝起きられない・めまい・立ちくらみ・頭痛などの症状で登校できない、遅刻する、といった児童・生徒さんがgdmクリニックに多く受診されます。小児科受診すると診断のために起立試験を行い、血圧や脈拍の変化を見る検査をしますが、極論を言うと私はこの検査はどうでもいいと思っています。起立試験で起立性調節障害と診断されても、血圧が低いこと・低下することがこの症状の原因ではないので、血圧を上げる薬を処方されても症状は改善しません。
自律神経の乱れによる血圧調節異常が原因ではなく、成長期に骨・筋肉・血液を造るために大量の鉄やタン白質などの栄養素が消費されて細胞が栄養欠損状態に陥り、エネルギー産生がうまく行かなくなることが原因なのです。エネルギー産生がスムースに行かないので血圧の調節もうまくいかない、朝元気がでない、めまい・立ちくらみ、などのが起きるわけです。頭痛も鉄欠乏による症状です。治療方法はエネルギー産生を回復させるために不足している鉄などの栄養素を至適量しないといけません。そのためには血液検査が必須になります。至適量とは、不足を補うだけの量のことで、個人個人不足の程度が違いますので、その人の不足を補うだけ量の処方が症状改善のためにの最大のポイントになります。素人からみたらびっくりするくらいの量を摂取しないと鉄の貯金はなかなか増えません。ですから市販の含有量の少ないサプリメントを自己流で摂取してもよくなりません。
早く治したいのなら起立性試験などすっとばして、gdmクリニックで血液検査を受けられることをお勧めします。