blog

副作用はありません

栄養療法を患者さんにお勧めする理由は大きく分けて2つあります。一つは根本的な治療だからです。薬による対症療法と違い、症状や病態の原因である細胞の分子濃度の低下(栄養不足)を是正することで根本的に治すことができます。もう一つは、薬ではなく生体内分子(細胞を構成する栄養素)を使うので解毒排泄する必要がなく、薬のような副作用が起きないことです。
栄養療法を開始してから体調が悪化したけど副作用ではないか?と心配される方が時々います。①たまたま栄養摂取を開始したころにもともとの病状が悪化した時期に重なった、②鉄の吸収をよくするために摂取してもらっているビタミンCで胃が痛くなったりムカムカしたりした、③栄養素のことを薬と思っている人が少なからずいて、薬を飲むと副作用が起きるという思考回路になっている人は逆プラセボ効果によって不調を感じる、などが考えられます。
プロテイン・亜鉛・鉄・ビタミンなどは細胞を構成する生体内分子なので、そのまま細胞や組織に利用できます。異物ではないので解毒代謝する必要はありません。不妊治療、妊婦さん、乳幼児にも行える治療なので安心して栄養素を摂取してください。