blog
月経困難症でお困りの方が多いです。月経困難症とは、月経中に腹痛・腰痛・吐き気・頭痛などの症状が強く、日常生活に支障をきたす状態のことをいいます。特に器質的な疾患を伴わない機能性月経困難症と子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が原因で起きる器質性月経困難症に分けられます。
内膜症がある場合は偽閉経療法(ジェノゲスト)を行っている患者さんが多いようです。しかし、gdmクリニックを受診する若い女性(10代後半~20代前半)のなかにも偽閉経療法をしている人が結構います。読んで字のごとく薬で閉経後のホルモン状態にする治療ですので、長期服用すると骨密度が低下し骨粗鬆症になります。また更年期と同じ症状に悩まされます。
10代~20代の女性は近い将来に結婚し妊娠を考える方も多いと思いますが、偽閉経療法をしていては当たり前のことですが自然妊娠はありえません。月経困難症にピルを処方されるケースも多いですが、ピルにも副作用があり血栓症や乳癌のリスクがあります。また妊娠した際に必要な葉酸などのビタミンB群の吸収を阻害します。
月経困難症の治療は安易に薬を使わずに、食事を中心とした生活習慣の是正や月経困難症改善に役立つ栄養素の摂取(ヘム鉄・ω-3脂肪酸・亜鉛・ビタミンB群・Mgなど)などで改善を図る方がよいかと思います。