blog

普通の医療機関では診断できません

一般の方だけでなく、医師や医療従事者も栄養欠損という概念を持ち合わせていません。つまり、栄養欠損が病気や不調の原因になると思っていないということです。医学部で栄養欠損で様々な身体症状や精神症状がでるということを教えませんので仕方がないのかもしれません。栄養欠損という概念がないので、血液データが低いこと(GPT、LDH、ALPなどが低値であること)をあまり気にしません。
血液検査も基準範囲に入っていれば「異常なし」というふうに教えられています。基準範囲は母集団の平均の±2倍の標準偏差、つまり検査した人の95%になるように設定されます。大半の人が基準範囲に入ります。しかし、分子整合栄養医学では独自の基準値を設定していますので、他の医療機関で異常なしと言われている場合でも、私がデータを見ると明らかな栄養欠損状態の人がたくさんいます。
もし仮に血液データが基準値以下だとしても、保険で使える栄養素はありません。保険の鉄剤は吸収率が悪く活性酸素を発生させ胃腸障害を来します。亜鉛も胃粘膜障害が起きることがあります。保険の薬は処方できる量が決まっているので、欠損が著しくてもたくさん処方できません。栄養療法は容量依存性に治療効果を発揮するので、摂取する量、吸収される量が少ないと症状が改善しません。
栄養欠損で生じた疾患や症状の診断・治療ができるのは栄養療法医しかいないのです。