
blog
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科歯周病態学講座と岡山市の不妊治療クリニックらの研究グループは、不妊治療中の患者さんは、歯周病原細菌の一つであるPorphyromonas gingivalis(Pg菌)の感染度が高いこと、そしてPg菌を感染させた歯周病マウスモデルを用いた動物実験において、雌性マウスの子宮に異常(肥大化)が生じて、出生数の減少、胎児の低体重化といった悪影響が出ることを世界で初めて確認し、その内容がScientific Reportsに掲載されました。またこの不妊治療クリニックで、不妊治療患者と自然妊娠した妊婦計約150人の血液を比較すると、歯周病の原因となる細菌の一種「Pg菌」に感染している可能性を示す抗体の値は不妊患者の方が高かったとのことです。
子宮内細菌叢が乱れているの妊娠しにくい、流産しやすい、ということが知られています。口腔内、腸内、子宮内、皮膚というふうに分けて菌叢を考えるのではなく、身体全体の菌叢を考えるべきだと思っています。ですから口腔内の菌叢だけを是正するのではなく、体内菌叢を改善するアプローチが重要になります。体内菌叢を改善するには栄養療法が一番です。体内菌叢を改善した方は是非ご相談ください。