妊娠の確率を高めるためには

卵管・卵子・精子などに異常が特にないけれどなかなか妊娠しないという方が非常に多いです。はっきりした原因がない不妊症のことを機能性不妊症とか原因不明不妊症と言います。しかし、原因がないわけではありません。機能性不妊症の殆どは栄養欠損が背景にあります。卵巣機能や精巣機能を高めるためには栄養が不可欠です。受精するにもエネルギーが必要ですが、エネルギー産生にも栄養が必要です。ふかふかの子宮内膜をつくるのにも栄養が欠かせません。日本人女性は先進国の中でも圧倒的に痩せの人が多く栄養が不足しています。痩せていないから大丈夫と思うのは早計で、脂肪が多くついていても細胞レベルでの栄養が不足している人が少なくありません。
機能性不妊症の患者さんがｇｄｍクリニックに血液検査を来られますが、多数の栄養不足（鉄・亜鉛・ビタミンB群・ビタミンD・タン白質）が見られる方が殆どです。殆どの方が私の処方案通りのサプリメントを全て購入されますが、中には１種類・２種類だけしか購入されない方が時々います。市販のサプリメントで代用しようとお考えなのかもしれませんが、市販のサプリメントでは治療効果は期待できません。既にサプリメントを婦人科で買ったり自分でネットで買って飲んでいる患者さんも多いですが、ｇｄｍクリニックで血液検査をすると飲んでいる栄養素の値が悪い人が殆どです。婦人科医監修サプリメントと言っても実は品質はぱっとしません。医者はサプリメントの製造方法や原料のことは知りませんので、医師監修サプリメントと言えども治療効果が期待できないのです。製造元の社長の話を聞くと、サプリメントづくりは奥が深く難しいとつくづく感じます。
人間の身体は多数の栄養から成り立っています。不足してる全ての栄養素を至適量（不足を補うだけの量）摂取して初めて効果がでます。特に年齢が高い方はタイムリミットがありますので、早急に栄養状態を改善しないといい結果に結びつきにくいです。妊娠確率を高めたいのでしたら、処方案通りの種類と量を摂取していただくのがよろしいかと思います。