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私が栄養療法をメインに診療する理由は2つあります。1つは根本治療であること。現代の医療の多くは対症療法です。症状を抑える治療に終始しており、原因を是正する治療はしていません。不調の多くは細胞・組織・臓器の分子濃度の乱れが原因です。本来あるべき栄養濃度から逸脱すると、正常な代謝が営まれなくなり不調や疾患の原因になります。肺炎やインフルエンザなどの感染症は薬を使うと効果的ですが、こういった感染症以外の慢性疾患に対しては分子濃度の乱れ(栄養欠損)を是正するのが根本的な治療になります。2つ目は副作用がないことです。薬は人間の細胞に存在しない分子=異物です。必ず解毒排泄しないといけません。主作用とともに多かれ少なから副作用を伴います。主作用以上に副作用が強くでて、治療しだしてからの方が逆に体調が悪化するケースもよくあります。一方の栄養素は薬のような異物ではなく細胞に存在する分子=生体内分子なので解毒排泄することなく利用できます。
こんなに摂取して過剰になりませんか?と心配される方がいますが、心配無用です。血液検査結果に応じて摂取量を決めていますし、定期的に血液検査をして摂取量を調整していきますので過剰にはなりません。むしろ、飲んでもなかなか増えない栄養素もあります。その代表格が鉄です。20数年間栄養療法をやっていますが、ヘム鉄の摂取で鉄の貯金が過剰になった女性を診たことがありません。鉄に関しては過剰の心配をするのではなく不足している状態を早く是正することに注力していただきたいです。ただ、アメリカ製のキレート鉄や鉄剤の静脈注射は鉄過剰になるので要注意です。人間の腸は賢いので、天然に存在している栄養素(分子)は体内の栄養素の過不足に応じて吸収を調整してくれますので、天然に存在する状態の栄養素を経口摂取させることが大切です。