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「朝起きられない」起立性障害とは?

朝のワイドショー「サン!シャイン起立性調節障害のことがとりあげられていました。マスコミは真実を伝えないこと多いですが、今回もとんちんかんな内容になっていました。「自律神経の乱れによって、立ちくらみやめまいを引き起こし、朝起きることが困難になるなどの症状が出る起立性調節障害。 第二次性徴期の“ホルモンバランスの変化”などが原因といわており、現在、中学生の10人に1人が発症するといわれています。」と番組内では解説していました。また下記のような症状が3つ以上あると起立性調節障害の疑いがあると。子供に寄り添うこうとも重要と。
 1.立ちくらみ、あるいは目まいを起こしやすい
 2.立っていると気持ちが悪くなる。ひどくなると倒れる
 3.入浴時あるいは嫌なことを見聞きすると気持ちが悪くなる
 4.少し動くと動悸あるいは息切れがする
 5.朝なかなか起きられず午前中調子が悪い
 6.顔色が青白い
 7.食欲不振
 8.臍疝痛(さいせんつう) へその周囲の痛みをときどき訴える
 9.倦怠あるいは疲れやすい
 10.頭痛がある
 11.乗り物に酔いやすい
朝起きられない原因は自律神経の乱れではありません。ホルモンバランスの変化は少しだけあたっています。第二次性徴期は男子も女子も体が急激に大きくなる=大人の身体になる時期です。ホルモン分泌の急激な変化によって体格が大きくなり、骨・筋肉の成長や循環血液量の増加によってタン白質・鉄などの栄養素の需要が急激に増す時期です。ホルモンバランスの変化は間接的な原因であって、真の原因は成長に伴う栄養欠損によってエネルギー産生がうまく行かなくなることです。上記の10の症状は成長期の栄養欠損時にみられるものです。
診断は分子整合栄養医学的な血液検査&血液解析をすることです。起立試験はしてもしなくてもどちらでもいいです。治療は血圧を上げる薬の内服ではなく、成長によって不足した栄養素の至適量摂取です。この至適量というのがポイントで、細胞・組織・臓器の本来あるべき分子濃度=栄養濃度になるだけの量を摂取しないと治療効果はでません。鉄は吸収されにくい栄養素なので鉄の貯金が増えるだけの量を摂取しないと治るものも治りません。市販のサプリメントでは含有量が少なすぎます。
普通の小児科や内科の血液検査では、基準範囲にはいっているかどうかで診断するので「異常なし」(分子整合栄養医から見れば異常ありありですが)と診断されることが多いです。異常なしと医者に診断されると、「ただ怠けているだけじゃないの?」と親や教師に疑われてしまいます。寄り添うことも大切ですが、寄り添うだけでは治りません。適切な診断・治療を受けさせてあげることが最重要です。gdmクリニックでは岡山県内はもとより全国から起立性調節障害と診断され治療を受けるも改善しないという生徒さんがたくさん受診されます。朝起きられない・登校できない原因としては、①成長期に伴う栄養欠損・②機能性低血糖症・③半昼夜逆転(夜中までスマホする)・④精神的な問題(学業不振・対人関係の悩み)などが挙げられます。頻度として一番多いのは成長に伴う栄養欠損です。栄養欠損の場合は、不足栄養素の至適量摂取で速やかに症状が改善することが殆どです。正しい診断・治療を受けることが、元気に登校できるようになる近道なので、早めにご相談ください。