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鉄欠乏は気分の落ち込み・不安・涙がでる・喉にひっかかる感じ・倦怠感・めまい・頭痛・嘔気・抜け毛などの多彩な症状を呈しますが、内科では症状の原因が鉄欠乏によるものだと診断されることが少ないです。鉄欠乏と診断されないばかりか、精神疾患と誤診され精神科・心療内科を受診するように言われてしまうこともしばしばです。医学部で栄養医学を教えていないこと、フェリチンの測定をしないこと、基準範囲に入っていれば異常なしと診断すること、などが正しく診断されない要因と考えます。
以前、不安・動悸などの主訴で受診された方は血液検査で鉄欠乏を認めました。他にもセロトニン合成に必要な栄養素の不足があったのでヘム鉄以外にも栄養素を処方しました。再診時には症状もなくなり元気になっていました。その方曰く、最初はサプリメントを4粒一気に飲めなかったけれど、1か月くらいすると4粒一気に飲めるようになったとのこと。鉄は粘膜合成にも欠かせません。鉄不足で食道粘膜が不健全化し嚥下しにくくなります。
喉にひっかかった感じがある場合、胃の内視鏡検査を希望される方が多いです。内視鏡検査で異常がなかった場合は鉄欠乏の可能性が大ですので、是非ご相談ください。