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「花粉症は1日で治る」という本をgdmクリニックのスタッフが読んでいました。フラクトオリゴ糖の研究をしている東大の微生物学博士の著書でした。腸内細菌が産生する酪酸が、鼻炎改善につながるとのこと。①免疫細胞(特にTh1/Th2バランス)を調整してアレルギー反応を抑制、②鼻粘膜上皮において、アレルギー誘発の原因となるサイトカイン(炎症物質)の産生を抑制、③マクロファージを炎症を引き起こす「M1型」から、炎症を抑制する「M2型」へ分化(極性転換)を促進、などが鼻炎改善に寄与するのは事実です。ただ1日で治るというのは大げさすぎです。また著書の中で名指しで溝口徹先生や斎藤糧三先生の著書の中で「ビタミンDで花粉症が治る」と書かれていることに対して否定されていました。確かにビタミンDで重度の花粉症は治りませんが、粘膜が強化され花粉が侵入しにくくなるので花粉症の症状が軽減することは事実です。ビタミンDだけでなくビタミンAも粘膜強化には欠かせません。
ビタミンAやビタミンDによる粘膜強化と酪酸菌による炎症抑制によって花粉症の症状軽減させつつ、重症の花粉症の場合は、一時的に抗アレルギー剤の助けを借りるのがよいかと思います。