副腎疲労症候群

朝起きられない、慢性的な疲労、うつ症状、皮膚炎、関節炎、化学物質過敏症などのいろいろな症状が現れるので、よく精神疾患と誤診されてしまいます。
副腎はコレステロール・ビタミンC・パントテン酸 (注1) などを材料としてストレスに対抗する副腎皮質ホルモン(抗ストレスホルモン)を作る臓器です。ストレスの持続、不摂生、栄養不足などで副腎でのコレステロールやビタミンCの貯金が尽きてしまい副腎疲労症候群が発症します。

副腎で作られるDHEA-S (注2) 測定が副腎疲労症候群の診断に役立ちます。治療は、ライフスタイル、食生活の改善、ビタミンCやプロテインなどの栄養摂取やDHEAサプリメントの補給になります。副腎はビタミンCが体内で一番多く含まれている臓器、言い換えると一番ビタミンCを必要としている臓器なので高濃度ビタミンC点滴も副腎を元気にするのに有効です。

注1 パントテン酸:ビタミンB群の一種でビタミンB5ともいう
注2 DHEA-S:性ホルモンの前駆体