がん

がん細胞は、活性酸素によって遺伝子が傷ついて変異した細胞なので、活性酸素を消去するビタミンC、グルタチオン (注1)、カロチノイド(ビタミンAの一種)などの抗酸化物質の摂取が重要になります。
がんは分化異常(本来の正常な性質の細胞から逸脱して性質の悪い細胞になること)疾患ともいえるので、がん細胞の顔をいい性質に戻すビタミンAやビタミンDの摂取も重要になります。

免疫能の低下もがん細胞の発生、増殖の原因になります。タン白質などの栄養の不足や加齢による腸内細菌のバランスの乱れが免疫能を低下させますので、免疫細胞の材料であるタン白質の補給や腸管免疫を活性化するラクトフェリンなどの摂取が有効です。
高濃度ビタミンC点滴注2は、抗がん剤のような副作用はなくがんの増殖を緩やかにする作用があります。またがん細胞を自殺に導く作用のあるU-フコイダン注3、がん細胞をやっつける免疫細胞の一種であるNK細胞活性化作用のあるβ-グルカン注4、血管新生(がん細胞は新しい血管を作って栄養を得ようとします)抑制作用を持つフコイダンやEPA注5(エイコサペンタエン酸)などの摂取もがん治療において意義あると思われます。一般の人にはもちろん殆どの医師も認識していませんが、がん治療において最も重要なのは、貧血と低アルブミンの改善になります。貧血、低アルブミンの是正なくして、がん治療は成功しないといっても過言ではありません。貧血、低アルブミンの是正にはタン白質の摂取が欠かせません。

ストレス、活性酸素、細菌・ウイルス感染、肥満、食品添加物・たばこなどの有害物質による細胞の酸化や遺伝子の傷害がガン発生の主な原因です。いずれにせよガンも他の疾患と同様フリーラジカル障害であると言えますので、フリーラジカルスカベンジ(活性酸素消去)が非常に重要になってきます。

ビタミンA・ビタミンE、イソフラボン、ビタミンC、βグルカン、乳酸菌、ピロリ菌除菌療法などで肝癌・胃癌・大腸癌・子宮癌・乳癌・前立腺癌などのガン予防を行っています。
ペットなどの高額な検査で早期発見に努める方は最近増えてきましたが、若いうちから積極的に予防を図る方はまだごく少数です。ガンが1個の細胞からPETや内視鏡などで発見されるまでの大きさになるまで何年もの月日を経ることが殆どですので、50歳になって急にガン予防を始めても既にガン細胞は育ってきている可能性もあります。
ガンはいったん大きくなってからでは治療は難しい場合が多いので、まずは発病させない日ごろからの栄養アプローチが重要なのです。

転移ガンや末期ガンの方で、抗ガン剤治療を受けられる方が多いですが、副作用も多く治療中はQOL(生活の質)が低下します。また抗ガン剤が無効なガンも多く、苦しい治療を受けても思ったような効果が得られないのが実情です。
ビタミンCの高濃度点滴にて血中ビタミンC濃度をあげると、アスコルビン酸ラジカルがガン細胞のみに作用しガンの増殖を抑制します。
高濃度ビタミンC点滴のガン抑制作用はアメリカのNIH(国立衛生研究所)でその効果を認められており、北米では治療実績をあげています。
抗ガン剤のような副作用がなくQOLを確保できる体に優しい治療法です。

抗ガン剤や放射線療法が確かに効果的なガンもあります。しかしどうしても嘔気・下痢、白血球減少などの副作用がつきものです。
副作用がひどい場合は、治療を継続できなくなることもあります。これらの副作用は、抗ガン剤や放射線がガン細胞だけでなく分裂の早い骨髄や小腸などの臓器にもダメージを与えるからです。
骨髄の分化に必要なビタミンA、小腸粘膜に必要なグルタミン、赤血球溶解を防ぐビタミンE、抗ガン剤の解毒などの抱合反応を行うグルタチオンなどの栄養素摂取で副作用を軽減することが可能です。

抗ガン剤治療や放射線治療をお受けになる場合は、副作用軽減のために栄養療法を併用することをお勧めします。
一般の人にはもちろん殆どの医師も認識していませんが、がん治療において最も重要なのは、貧血と低アルブミンの改善になります。貧血、低アルブミンの是正なくして、がん治療は成功しないといっても過言ではありません。貧血、低アルブミンの是正にはタン白質の摂取が欠かせません。

注1 グルタチオン:3種類のアミノ酸が結合したもので抗酸化作用や解毒作用を持っている物質
注2 高濃度ビタミンC点滴注:ビタミンCを50~100g点滴して血液中のビタミンCの濃度を350~400mg/dl高く維持する治療
注3 U-フコイダン:ガゴメ昆布(トロロ昆布)などに含まれている
注4 β-グルカン:大麦やキノコ類に含まれる成分、β-1,3-Dというグルカン鎖を持っているものだけが免疫賦活作用を持っている
注5 EPA:青魚に多く含まれている油、n-3系の多価不飽和脂肪酸ともいう