関節リウマチ

自己免疫異常が関与(膠原病)している関節リウマチか、感染による関節炎かの鑑別が重要です。
関節リウマチとして治療されている人の中に、膠原病ではなく感染による関節炎の人が多く含まれています。タン白不足などの栄養欠損による免疫能の低下で、ウイルスや細菌感染によって関節炎を発症します。プロテインによる低タン白の是正及び抗ウイルス・細菌作用のあるオリーブ葉、ビタミンCなどの補給や免疫バランスを整えるラクトフェリン、抗炎症作用のあるγ-リノレン酸の摂取、などが感染性の関節炎に有効です。

自己免疫疾患(膠原病)は、本来異物を認識し排除する役割の免疫系が自己と非自己を区別できなくなり、自分自身の正常な組織や細胞に過剰に反応し攻撃しまう病気で、活性酸素や低タン白によって細胞膜中のタン白質が変性することが発症の一因と考えます。プロテインの摂取と活性酸素消去が細胞膜中のタン白質の立体構造を正常化するために重要で、自己免疫疾患の予防と治療にもなります。

関節リウマチの治療でよく使われるリウマトレックスはメトトレキサートとという葉酸拮抗薬でもともとはガンの治療薬です。核酸合成に必要な葉酸を産生させるジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)という酵素の働きを阻止することで細胞の増殖を阻止するので、滑膜(関節を覆う膜)の増殖を抑えことを期待して使われているようですが、この薬は滑膜の増殖を抑えるだけでなく全身の細胞の分裂も阻害しますので好ましい治療薬とは言えません。尚、リウマトレックスは、奇形のリスクがあるので妊娠予定のある女性には使えない薬です。