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医者が言わないピルの副作用

先日患者さんに問診した際に、ピルを内服していると言われた方がいました。何目的で内服されていますか?と尋ねると「最初は月経困難症で飲んでいましたが、今は子宮内膜がん予防のために飲んでいます」と答えられました。私は、「子宮内膜ガンや卵巣がんの発症は減るというデータはありますが、乳がんや血栓症のリスクが高まりますよ」、と伝えると「えっ、そうなんですか?」と少し意外だったような反応をされました。
産婦人科の殆どのクリニックは今では出産を扱わないくなっているので、仕事としては、月経困難症、更年期症候群の患者さん相手にピルを処方するかプラセンタ注射をするくらいしかありません。なのでピルの処方は大事な稼ぎ頭になっています。乳がんや血栓症のリスクを声高に言うと患者さんはびびってピルを飲んでくれなくなるので、不都合な事実は隠したがります。ピルはビタミンB群の吸収を阻害するので、妊娠する可能性の女性が飲んでいると葉酸の不足に陥り、神経管異常のリスクが高まってしまうのも気になるところです。
月経困難症に対してピルを内服することは対症療法にすぎません。月経困難症は、鉄、ビタミンAなどの不足で起きますので、薬に頼るのではなく根本的な原因を是正することをお勧めします。