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うつ消しごはん

「うつ消しごはん」という本が今人気のようです。広島県の精神科のDr.の書いた本で、「タンパク質と鉄をたっぷり摂れば心と体はみるみる軽くなる」、という内容のようですが、私はまだ読んでいません。この本を読んで自己流で治療していた方や、実際広島まで通院していた方がgdmクリニックを最近受診されており、本の宣伝効果の凄さを感じました。
理論的には、ライナーポーリング博士や私の師匠が提唱する分子整合栄養医学と同じもので、神経伝達物質を脳内で栄養からちゃんと合成させると精神神経症状が改善するというものです。心療内科や精神科を受診するとすぐに向精神薬の処方が開始され、薬を飲むことで体調が悪化して症状が増えると、それに対する薬や強い薬がどんどん増えていき、あっというまに1日10錠近い向精神薬を飲まされてしまうことも珍しくありません。ですから、こういった栄養面からきちんと指導してくれる精神科医は非常に珍しく、患者さんにとってもありがたい存在だと思います。
食事で改善すればよいのですが、栄養欠損が顕著な場合、なかなか食事からの栄養だけでは症状が改善しないことも少なくありません。そういった場合に、栄養素が必要になってきます。ただ、このうつ消し食事を書かれた先生は、栄養素のことはあまり詳しくないようで、使っている栄養素は私的にはおすすめできるものではありません。栄養の設計、製造は簡単なように見えて難しいのです。素材、配合、吸収率、含有量など結構知識と技術を要しますので、どこでも簡単に製造できるものではありません。
サプリメントを飲んでも症状が改善しない場合は、サプリメントに問題がある、摂取量が少なすぎる、などが考えられますので、そういった場合は、是非分子整合栄養医にご相談ください。