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対がん戦略①がん細胞の数を減らす

今や日本人の2人に1人ががんになる時代です。がんになった時にどのような対処をしていけばよいかという対がん戦略について何回かに分けて書いていこうと思います。
対がん戦略の①は、まずがん細胞の数を減らすことです。胃がん・大腸がん・乳がん・肺がんなどの固形がんは、まず外科的切除を行うことでがん細胞の数を減らす、早期がんなどの場合は完全にとりきれがん細胞をゼロにすることができます。切除不能な状態の場合は、放射線治療や抗がん剤治療も一時的に必要かと思います。それは、がん細胞の数が多いままだといろいろと困ったことがおきるからです。
がん細胞の数が増えると、サイトカインという悪い物質の分泌が増えいろいろな悪さをします。がん細胞は無限増殖しますが、そのためには大量の栄養が必要となります。そこでがん細胞は炎症性サイトカインという物質を出して栄養豊富な血液を呼び込んで消費し増殖していきます。そしてヘモグロビンやアルブミンなどのタンパク質ががんに食いつぶされて貧血や低アルブミンが進行してきます。
また、自分自身の免疫でがん細胞をある程度やっつけることができますが、数が多すぎると免疫だけではたちうちできなくなります。
このような理由で、まずはがん細胞を、外科的手術、放射線、抗がん剤治療などで減らすことが重要なわけです。