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妊娠中は栄養の需要が亢進します

ここ1か月の間、3名の方が妊娠しましたが栄養素は同じものを引き続き継続したらいいでしょうか?という報告とお問い合わせをいただきました。不妊症で栄養療法を開始するにあたって、「妊娠はゴールではありません、妊娠中はさらに栄養の需要が亢進しますので早産にならないため、母子ともに健康で出産を迎えるためには栄養摂取が重要になります」と説明するようにしています。このことを理解してくださっているので、殆どの方は妊娠しても栄養素の摂取を続けられます。
妊娠初期は神経管の成長に葉酸やビタミンB12が必要なのは多く方がご存じだと思います。妊娠中期、後期に血液検査をしますと、ヘモグロビン、フェリチン、アルブミン、亜鉛などが低下してきます。殆どの方が妊娠後期になると貧血、低アルブミンになりますが、栄養療法をされている方は、ヘモグロビンもアルブミンも下がらないので産婦人科医や助産師、看護師さんに驚かれた、という話は患者さんからよく聞きます。
妊娠中にしっかり栄養を摂取することで、赤ちゃんの神経の発達もよくなりIQも高まります。産後は成長も順調になり、お母さんの母乳もよくでて産後うつなどにも予防できます。妊娠はゴールではなくスタートにすぎません。妊娠してほっとする気持ちも分かりますが、妊娠中こそが栄養摂取をすべき時期であるということを多くの妊婦さんに知っていただきたいです。妊娠中の栄養摂取の重要性について、私の著書「妊娠体質になりたい人は肉を食べなさい。」に書いていますので是非ともを読んでください。