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鉄不足で動悸

20~40歳代の女性で動悸を訴える人がたまにいますが、24時間心電図をつけても特に頻脈は見られないというケースが殆どです。高齢になると心房細動などの不整脈が実際起こっているケースが多いですが、月経のある年代の女性の場合、不整脈が原因で動悸が起きることは頻度的には低いです。
脈は増えていないのに動悸を感じるのは、鉄不足が原因のことが殆どです。ヘモグロビンが低下した貧血状態では、階段を上ったりするときに動悸や息切れを起こしますが、ヘモグロビンが基準値内にあっても鉄の貯金が少ないと動悸を感じることがあります。鉄は脳の神経伝達物質セロトニンの合成に必要なので、鉄不足になるとセロトニン合成量が低下して、意欲の低下・うつ症状・不安・動悸・イライラなどの症状を呈することがよくあります。
原因不明の動悸でお困りの方は分子整合栄養医にご相談ください。