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漢方薬によるコロナ予防

呼吸器内科医や救急医からの要望を受け、金沢大学病院漢方医学科臨床教授の小川恵子先生が、新型コロナウイルス感染症に対する漢方薬処方の有用性についてのまとめを、日本感染症学会に特別寄稿された影響か、患者さんから補中益気湯の処方は可能ですかと問い合わせがありました。寄稿によりますと、無症状病原体保有者の病原体陰性化促進が期待できる漢方薬として、補中益気湯と十全大補湯を挙げられています。補中益気湯は、インターフェロンを上昇させることが動物実験で報告、また十全大補湯については、投与後にナチュラルキラー(NK)細胞機能が改善し、さらに抑制系の活性化が示されたことから、過剰な炎症を予防する機序が考えられたそうです。
高濃度ビタミンCのコロナ感染症に対する有用性についてブログで何度か書いていますが。高濃度ビタミンC点滴はNK活性を高める、インターフェロンの産生を高める両方の作用を持っていますので、高濃度ビタミンC点滴をすることは感染予防に役に立つものと考えます。それと同時に是非ともやっていただきたいのが粘膜防御能を高めることです。禁煙は必須ですが、栄養療法としては、ビタミンA、ビタミンD、グルタミン、鉄不足の人はヘム鉄などの摂取を行うことが重要です。
東京は感染爆発寸前の状態と思われます。外出せずに人と接触しないのが一番の予防でしょうが、そうもいかない人も多いと思います。しっかり、粘膜防御能を高める、高濃度ビタミンC点滴をするなどの対策もとられたほうがよいかと思います。