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ビタミンD不足の人が多いです

最近ビタミンDの値を測定することが多くなっていますが、かなりの頻度でビタミンD欠乏もしくは不足状態の人が見つかります。ビタミンDは、腸でのカルシウムの吸収を促し、骨代謝に欠かせない栄養素としてよく知られています。最近では、全身の細胞にビタミンDの受容体が存在することがわかり、ビタミンDの新たな働きが解明されつつあります。
ビタミンDは、インスリン分泌、免疫細胞の増殖、認知機能維持、筋力の維持、関節機能の維持などに関与しています。また子宮内膜にも受容体が存在しており、子宮内膜症の進行に関わるサイトカインの抑制、多のう胞性卵巣の改善作用、着床促進作用などが報告されています。女性の卵巣機能維持、男性の精巣機能維持にも欠かせない栄養素なので、不妊治療で最近よくビタミンDを処方している不妊クリニックが増えています。その他には、皮膚の健全化に欠かせないのでアトピー性皮膚炎や乾癬の治療などにも有効です。