blog

氷を食べたくなる原因

氷をがりがり食べる人が時々います。これは鉄欠乏のサインであることが多いです。鉄は血液のヘモグロビンの材料として大半が利用されますが、残りの鉄は、粘膜・皮膚やミトコンドリアの材料や神経伝達物質の合成などに使われます。鉄が不足すると粘膜や皮膚が萎縮し機能低下がおきます。舌、口唇、口角にも異常を来し口角炎、口唇炎、舌炎などの原因にもなります。また異食症の原因にもなります。異食症とは、氷や茶葉などを食べたくなるものです。ひどい人は土などを食べたくなる人もいるそうです。
氷を無性に食べたくなる、今までと変わったものが食べたくなるというった症状がでている場合は、鉄欠乏が潜んでいる可能性がありますので、血液検査をお受けになることをお勧めします。ただ、一般内科では、基準値に入っているかどうかで機械的に判定しますので、ヘモグロビンが正常な場合は鉄欠乏を見落とされることが多いので要注意です。